脂肪肝

脂肪肝とは?

脂肪肝とは?脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態を指します。肝臓は全身の血管内に流れている脂肪分を調整させる働きを担っています。血液中を流れている脂肪分(コレステロールや中性脂肪など)が増えてしまうと、肝臓が必要以上に肝臓に脂肪分を吸収してしまい、その結果として肝臓に脂肪分が溜まってしまうことで脂肪肝は発症します。

脂肪肝が発症していても特に自覚症状を感じにくい特徴があります。健康診断などで肝臓の数値(ASTやγ-GTPなど)で異常を指摘された方はお気軽にご相談してください。

脂肪肝の症状とは?

発症初期の段階では脂肪肝は無症状であることが多く、健康診断や血液検査で偶然発見されるケースがほとんどです。ただし、進行すると以下のような症状が生じることがあります。

脂肪肝の症状とは?
  • 倦怠感(疲れが取れない、疲労感を慢性的に感じる)
  • 右上腹部の違和感や痛み
  • 肩がこる
  • 頭がボーっとする
  • お腹が張っている気がする
  • 肌が黄色っぽくなる

当院では肝臓内科の診察・治療にも力を入れています。また、臨床検査技師も複数名在籍しており、上記のような症状でお困りの方が受診された際は、医師の診察、採血検査、腹部エコー検査を実施して、症状が生じている根本的な原因を解明し、その原因にあった適切な治療を提供しております。些細なことでも構いませんのでお身体に違和感を感じる方、健康診断で肝臓の数値(ASTやγ-GTPなど)で異常を指摘された方はお気軽にご相談してください。

脂肪肝の原因とは?

脂肪肝が生じる原因としては主に以下のような項目が考えられます。

  • 肥満体型
  • アルコール類の飲みすぎ
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 無理なダイエット(過度な食事制限)
  • 医薬品による副作用
  • ウイルス感染

食べ物等から摂取した脂肪分は小腸で吸収され、肝臓へと運ばれていきます。そのため、脂肪分を多く含むお肉などの食べ物は食べ過ぎてしまうと脂肪肝を引き起こすリスクが高まります。

アルコールは肝臓で分解されますが、アルコール類が分解される際に中性脂肪も一緒に産出されています。そのため、アルコール類を飲み過ぎてしまうと肝臓に中性脂肪が溜まりすぎて脂肪肝が発症する場合があります。

過度な食事制限(ダイエット)は
よくないって本当?

アルコール類は普段から全く飲まない方、肥満体形ではないやせ型の体系の方であっても脂肪肝が発症してしまう場合があります。それはダイエットによる過度な食事制限を行っている時です。

これは『低栄養性脂肪肝』とも言われます。食事制限をしているために、血液中を流れている脂肪分が減少してしまうと末梢にある脂肪組織から血液中に過剰に脂肪酸を分泌されるようになります。その分泌された脂肪酸が肝臓で細胞内に吸収されることで、低栄養性脂肪肝が発症してしまうことがあります。

脂肪肝が進行してしまうと
どうなるの?

脂肪肝を治療せずに放置していると、脂肪肝炎(MASH: 非アルコール性脂肪性肝炎)を引き起こす可能性があります。また、更に病状が悪化してしまうと肝硬変や肝臓がんなどの深刻な病気を引き起こすリスクが高まってしまいますそのため、健康診断などで肝臓の数値で異常を指摘された方は軽視せず、お早めにご相談していただければと思います。

脂肪肝の検査・治療法

脂肪肝が疑われる際は、先ずは血液検査(採血検査)を行います。採血検査で肝臓の機能(AST、ALT、γ-GTPなど)を確認します。また、必要に応じて腹部超音波検査(腹部エコー検査)やCT検査も一緒に行う場合があります。

脂肪肝の治療ではお薬による治療だけではなく、普段の食事習慣や運動習慣の改善といったように、生活習慣を改善することも大切です。当院では管理栄養士が複数名在籍しており、患者さんにあった最適な内容で栄養指導を提供しています。

脂肪肝の改善には栄養指導による食生活の見直しが重要です

脂肪肝は、食事や生活習慣の見直しで改善が可能な病気です。当院では、医師の診察に加えて、管理栄養士による個別の栄養指導を行っています。

脂肪肝の主な原因は「摂取エネルギーの過剰」と「運動不足」です。過度な糖質や脂質の摂取、アルコールの習慣などが、肝臓に脂肪をため込む原因になります。 栄養指導では、体重や血液検査の結果をもとに、一人ひとりの生活スタイルに合わせた無理のない食事改善をサポートします。

急激な食事制限ではなく、「食べる量・バランス・タイミング」を整えることで、長く続けられる健康的な食習慣を一緒に目指します。 脂肪肝と診断された方も、そうなる前に予防したい方も、ぜひ当院の栄養指導をご活用ください。

脂肪肝の早期発見・重症化予防には「フィブロスキャン」が重要です

フィブロスキャンは、肝臓の硬さ(線維化の進行度)と脂肪の蓄積度を非侵襲的・短時間で測定できる最新の医療機器で、血液検査だけではわからない肝臓の状態を的確に把握することができます。

石川県内でこのフィブロスキャンを導入しているのは、金沢大学附属病院、石川県立中央病院、そして当院の3施設のみです。

脂肪肝が気になる方、健康診断で肝機能異常を指摘された方は、ぜひ一度ご相談ください。

フィブロスキャン検査
について

脂肪肝を発症させないために生活習慣での心がけ

脂肪肝を発症させないために生活習慣での心がけ脂肪肝の治療は普段の食事習慣や運動習慣の改善は大切です。『一日3食を食べること』『決められた時間でバランスよく食べること』『脂っこい物は食べ過ぎないこと』『早食いはしないこと・よく噛んでから飲み込むこと』『間食をしないこと』といった、普段の生活習慣を見直すことを心がけてください。

脂肪肝の治療では食事習慣の改善だけではなく、運動習慣の見直しも大切となります。運動といってきつい運動を行い続ける必要はありません。ウォーキングやヨガなどの比較的軽めの運動でも構いません。ご自身にあった適度な運動を継続して取り組むことを心がけてください。

お問い合わせ

お問い合わせ金沢消化器内科・内視鏡クリニック野々市中央院では、地域の皆様の健康寿命の延伸に貢献できるよう、脂肪肝の診察・治療にも力を入れています。肝臓は『沈黙の臓器』とも言われる臓器で、何か異常が生じていても自覚症状を感じにくいのが特徴です。採血検査などで肝臓機能に異常があると指摘を受けているにもかかわらず治療せずに放置していると、気づいたころには肝硬変や肝臓がんなどへと発展している場合もあります。些細なことでも構いませんのでお早めにご相談していただければと思います。

当法人は金沢駅前に分院を開設いたしました。野々市院の予約が埋まっている場合は金沢院の予約もご確認してください。
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