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高濃度乳房とは?マンモで「異常なし」でも安心できない理由

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高濃度乳房(デンスブレスト)とは?マンモで「異常なし」でも安心できない理由

「乳がん検診の結果は異常なしだったから、もう安心」と思っていませんか?実は、マンモグラフィ検査には、乳腺の密度が高いと「がん」が隠れて見えにくくなってしまうという特性があります。特に日本人女性に多い「高濃度乳房(デンスブレスト)」の方は、この点に注意が必要です。この記事では、なぜ高濃度乳房だと見逃しのリスクがあるのか、より確実に早期発見するための対策について、乳腺認定医の視点から詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 高濃度乳房は病気ではなく、乳腺が豊富な「体質」のこと [cite: 56]
  • 乳腺密度が高いとマンモ画像が白くなり、がんが隠れる「マスキング効果」が起きる
  • 高濃度乳房の方は、マンモグラフィに「乳腺エコー」を併用すると発見率が向上する [cite: 22]
  • 40歳を過ぎたら、自分の乳腺の状態を知り、適切な検査方法を選ぶことが大切です
マンモグラフィ検査機器
当院導入のマンモグラフィ装置(野々市中央院)

高濃度乳房(デンスブレスト)の正体とリスク

乳腺密度が高い「体質」のこと

私たちの乳房は、母乳を作る「乳腺組織」と、それを包む「脂肪組織」でできています。この乳腺組織の割合が非常に高い状態を「高濃度乳房(デンスブレスト)」と呼びます。これは病気ではなく、あくまで個人の体質です。欧米人に比べて日本人女性、特に40代までの若い世代に多く見られるのが特徴です [cite: 46]。

がんが隠れる「マスキング効果」

マンモグラフィ検査の画像では、乳腺組織は「白く」、脂肪組織は「黒く」写ります。そして困ったことに、乳がんのしこりも「白く」写ります。全体が白い高濃度乳房の場合、白いしこりが白い乳腺に紛れてしまい、雪山で白うさぎを探すような状態になってしまいます。これが「異常なし」と判定されても、実はがんが隠れている可能性がある理由です。

「自分が高濃度乳房か知りたい」「マンモの結果が心配」という方は、乳腺認定医にご相談ください。

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精度を高める「乳腺エコー」の併用

マンモグラフィの弱点を補うのが「乳腺エコー(超音波)検査」です。エコー検査では、乳腺の状態にかかわらずしこりを黒く描き出すことができるため、高濃度乳房の方でもがんを発見しやすいというメリットがあります [cite: 22]。放射線を使わないため、妊娠中の方や痛みへの不安が強い方でも安心して受けていただけます。

乳腺エコー検査機器
乳房内部を詳細に観察できる超音波診断装置

乳房構成の4分類と推奨される対応

分類名マンモグラフィの見え方推奨される受け方
脂肪性全体が黒っぽく、病変を見つけやすいマンモグラフィ中心
乳腺散在脂肪の中に乳腺が混じっているマンモグラフィ+定期検診
不均一高濃度白い部分が多く、病変が隠れやすいマンモ+エコーの併用を推奨
極めて高濃度全体がほぼ白く、非常に隠れやすいマンモ+エコーの併用が強く推奨
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当院では、マンモグラフィ(読影評価A判定)と乳腺エコーの両方を同日に受診いただけます。不安な方はセットでの受診をおすすめします。 [cite: 22, 31]

当院の乳腺外来について

金沢消化器内科・内視鏡クリニック 野々市中央院では、日本乳癌学会認定医・外科専門医の女性医師(中村佳世)が全ての診察・検査を担当いたします [cite: 21]。女性ならではの視点で、検査の痛みや恥ずかしさにも最大限配慮し、丁寧な説明を心がけています。月1回、土曜日の乳腺専門外来も完全予約制で設けておりますので、お仕事でお忙しい方も安心してお越しください [cite: 23]。また、当院はCT検査も可能なため、必要に応じた精密なフォローアップ体制を整えています [cite: 26]。

参考文献

※本記事テーマに関連する主な参考資料

  • 日本乳癌学会 編「乳癌診療ガイドライン2022年版」
  • 厚生労働省「乳がん検診における『高濃度乳房』問題への対応に関する報告書」
  • 日本乳がん検診精度管理中央機構「乳房構成の判定について」

よくある質問

Q. 高濃度乳房は病気ではないのですか?
A. はい、病気ではなく「乳房の体質」です。ただ、がんが見えにくいという特性があるため、検診の受け方を工夫する必要があります。 [cite: 56]
Q. エコー検査だけで十分ではないのですか?
A. エコーはしこりを見つけるのが得意ですが、マンモグラフィは「非常に早期のがんのサイン(石灰化)」を見つけるのが得意です。両方受けるのが最も安心です。 [cite: 22, 54]
Q. 若い人ほど高濃度乳房になりやすいのでしょうか?
A. 一般的に若い方ほど乳腺が発達しており、高濃度になる傾向があります。閉経後は脂肪に置き換わることが多いですが、個人差も大きいです。
Q. 痛みがある場合はすぐに受診すべきですか?
A. 乳がんの多くは無症状ですが、急な腫れや皮膚のくぼみなど、いつもと違う変化を感じた場合は早めの受診をお勧めします。 [cite: 112]
Q. 授乳中でもマンモグラフィは受けられますか?
A. 授乳中は乳腺が非常に発達しているため、通常より精度が落ちやすくなります。まずは乳腺エコーでのチェックをご案内することが多いです。担当医と相談しましょう。

この記事の監修医

中村佳世

金沢消化器内科・内視鏡クリニック 野々市中央院(医療法人社団心匡会)

日本外科学会 外科専門医/日本乳癌学会 乳腺認定医/日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医/マンモグラフィ読影評価試験A判定

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本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。症状や検査の要否については、医師にご相談ください。

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