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健診の要精査でCT検査を受ける費用と準備|消化器専門医が解説

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健診で「要精査」が出たらCT検査はいくらかかる?費用・準備・検査の流れ

「健診で要精査って書いてあったけど、CT検査っていくらくらいかかるんだろう」──結果票を見たとき、真っ先に費用が気になったという声は当院でもよく聞きます。検査内容がわからないまま受診するのは不安なものです。この記事では、健診後にCT検査を受ける場合の費用目安や保険の仕組み、事前に準備しておくとよいことを消化器専門医の立場から整理しました。

この記事で分かること

  • 健診の要精査でCT検査を受けるときの保険適用の仕組み
  • 3割負担での費用目安と、金額が変わる要因
  • CT検査の前に準備しておくこと・持ち物リスト
  • 検査当日の流れと結果がわかるまでの期間
  • CT以外の精密検査(エコー・内視鏡)との費用の違い

健診の「要精査」とCT検査の関係

「要精査=すぐCT」ではない

健診の結果票に「要精査」「D判定」と書かれていると、「CT検査を受けなくては」と思う方もいらっしゃいます。ただ、要精査だからといって必ずCTが必要になるわけではありません。指摘された項目によって適切な検査は変わります。たとえば便潜血陽性であれば大腸カメラ、バリウム検査で異常が見つかった場合は胃カメラ、肝機能の数値だけが高い場合は腹部エコーや血液検査から始めるのが一般的です。

CTが選ばれやすいのは、胸部X線での異常影や結節影、腹部エコーでの腫瘤影、原因の特定が難しい腹痛といったケースです。どの検査が必要かは、医師が結果票を確認したうえで判断します。

まずは結果票を持って受診する

検査の種類を自分で決める必要はありません。大切なのは、健診の結果票を持参して医療機関を受診することです。結果票があれば、医師は余分な検査を省いて本当に必要な検査だけを提案できます。「精密検査を受けてみたら異常なしだった」というケースも少なくなく、その確認自体がご本人やご家族にとっての安心材料になります。

CT検査の費用はいくらかかるのか

保険適用の場合の費用目安

健診で要精査と判定されたあとの精密検査は、医師が必要と認めた場合に健康保険が適用されます。当院での単純CT(造影剤を使わない検査)の場合、3割負担の方で検査料は約4,500円です。ここに初診料(3割負担で約870円)や血液検査の費用が加わると、合計で5,000〜8,000円程度になることが多いです。再診の方は再診料(3割負担で約230円)となるため、初診よりやや低くなります。

造影剤を使うCT検査(造影CT)が必要な場合は費用が上がります。3割負担で約8,000〜17,000円程度が目安ですが、撮影部位や同日に行う検査の内容によって変動します。造影CTが必要かどうかは症状や指摘内容に応じて医師が判断するため、ご自身で事前に選ぶものではありません。

費用が変動する主な要因

CT検査の費用は一律ではなく、いくつかの要因で変わります。造影剤の使用の有無は大きな分かれ目です。撮影部位の数が増えれば点数も変わりますし、血液検査や追加の画像検査を同日に行えばその分が加算されます。1割負担の方(後期高齢者医療など)であれば自己負担額はさらに低くなります。

保険を使わないCTドック(自費検査)の場合、当院では1部位11,000円、全身22,000円で実施しています。ただし、健診で「要精査」と判定されている方は保険適用で受けられるケースがほとんどですので、結果票をお持ちのうえ保険診療として受診されることをお勧めします。

検査前に準備しておくこと

持ち物チェックリスト

CT検査をスムーズに受けるために、来院前に以下を準備しておくと安心です。健康保険証(またはマイナンバーカード)、健診の結果票、お薬手帳(服用中の薬がある方)──この3点は必須です。過去数年分の健診結果があれば、数値の経年変化を確認するうえで参考になります。紹介状がある場合もあわせてお持ちください。

食事・服装の注意点

腹部CTの場合、検査前に食事制限を求められることがあります。一般的には検査当日の朝食を抜くよう案内されるケースが多いですが、医療機関によって指示は異なります。胸部CTであれば食事制限は通常不要です。服装は金属のついていないものが望ましく、ネックレスやピアス、ベルト、金属入りの下着は外す必要があります。湿布やカイロも撮影前に剥がします。

造影剤を使う場合に確認されること

造影CTが必要な場合は、事前にアレルギー歴や腎機能(eGFRの値)、内服薬の確認が行われます。過去に造影剤でじんましんや吐き気が出た経験のある方、喘息のある方、腎臓の機能が低下している方は、必ず医師にお伝えください。状況に応じて、造影剤を使わない単純CTに変更したり、エコーやMRIなど別の検査方法で対応したりする判断が行われることがあります。

CT検査当日の流れと結果の受け取り

受付から撮影までの所要時間

CT撮影そのものは数分で終わります。受付・問診票の記入・着替えなどを含めた滞在時間は、30分〜1時間程度が目安です。撮影中は寝台に仰向けになり、指示に合わせて息を止めます。息止めは約4〜6秒ほどで、痛みはありません。造影CTの場合は点滴の針を刺す際にわずかな痛みがありますが、撮影自体の負担は単純CTと変わりません。

結果はいつわかるか

検査当日に医師が画像を見ながら簡易的な結果をお伝えします。正式な読影結果は、後日あらためて放射線専門医の確認を経てご説明しています。組織検査を行った場合は1〜2週間後の来院時に結果をお伝えするのが一般的です。

CT検査とほかの精密検査の費用を比べる

エコー・内視鏡との目安比較

健診の要精査で受ける精密検査は、CT以外にもあります。腹部エコー(超音波検査)は3割負担で約1,500〜2,000円程度と比較的安価で、被ばくがなく繰り返し受けやすい点がメリットです。胃カメラは観察のみで約4,500円〜、大腸カメラは約7,500円〜が目安です。大腸カメラでポリープ切除を行った場合は約20,000〜30,000円程度になることもあります。

ただし、費用の安さだけで検査を選ぶわけにはいきません。指摘された項目に対して精度が高い検査を選ぶことが早期発見につながります。「自分にはどの検査が必要なのか」は、結果票を持って受診した際に医師に相談してください。

参考文献

※本記事テーマに関連する主な参考資料

よくある質問

Q. 健診の要精査でCT検査を受ける場合、保険は使えますか?
A. 医師が精密検査として必要と判断した場合、健康保険が適用されます。健診の結果票と保険証をご持参ください。
Q. CT検査は予約なしでも受けられますか?
A. 当院ではWeb予約・電話予約を受け付けています。予約なしでの当日受診も対応可能ですが、予約枠の状況によってはお待ちいただくことがあります。事前のご予約をお勧めします。
Q. CT検査の被ばくが心配です。体への影響はありますか?
A. CT検査ではX線を使用するため、一定の被ばくがあります。国立がん研究センターの資料によると、腹部CTの被ばく量は5〜30mSv程度とされています。当院では被ばく量を低減する設計のCT機器を導入しており、検査で得られる情報のメリットと被ばくのバランスを医師が判断したうえで実施します。
Q. 子どもを連れて受診しても大丈夫ですか?
A. お子さま連れでのご来院は可能です。ただし、CT検査室内にはお子さまの同伴ができないため、ご家族の付き添いが難しい場合は事前にご相談ください。
Q. 土曜日にCT検査を受けられますか?
A. はい、当院は土曜日もCT検査に対応しています。平日に時間を確保しにくい方にもご利用いただけます。
Q. 紹介状がなくても精密検査を受けられますか?
A. 紹介状がなくても受診可能です。健診の結果票があれば、その内容をもとに医師が必要な検査を判断いたします。

まとめ

健診の「要精査」を受けてCT検査を受ける場合、保険適用であれば3割負担で約4,500円(単純CT・当院の場合)が検査料の目安です。造影CTでは約8,000〜17,000円程度となり、初診料や血液検査を合わせた総額はもう少し上がります。「検査代がどれくらいか分からない」という不安が受診の先延ばしにつながりやすいですが、精密検査で「問題なし」と確認できれば、それだけでご家族も含めた安心になります。

結果票の用語がよくわからなくても、そのまま持参していただければ医師が一つひとつご説明します。指摘が気になっている方は、早めに消化器内科へご相談ください。

当院で相談する目安

健診の結果票で「要精査」「D判定」と記載された項目がある方は、症状の有無にかかわらず精密検査を受けることをお勧めします。当院ではCT検査を院内で実施しており、血液検査やエコー検査と合わせて受診当日に精査を進められる体制を整えています。野々市市・白山市・能美市などの周辺にお住まいの方はもちろん、お車での来院に便利な大型駐車場も完備しています。女性医師による内視鏡検査にも対応していますので、「検査が不安」という方もお気軽にご相談ください。

健診の結果票をお持ちですか?まずはお気軽にご相談ください。必要な検査をご案内いたします。

24時間Web予約受付中

本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。症状や検査の要否については、医師にご相談ください。

文責

中村 文保

金沢消化器内科・内視鏡クリニック 野々市中央院/金沢駅前院(医療法人社団心匡会 理事長)

日本内科学会 総合内科専門医/日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医/日本消化器病学会 消化器病専門医/日本肝臓学会 肝臓専門医

公式サイト:胃と腸のことなら金沢消化器内科・内視鏡クリニック

当法人は金沢駅前に分院を開設いたしました。野々市院の予約が埋まっている場合は金沢院の予約もご確認してください。
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