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日中の眠気が辛い方へ|野々市市で睡眠時無呼吸症候群の検査・治療

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「会議中にどうしても眠くなってしまう」「運転中に居眠りしそうになって怖い」そんなお悩みはありませんか。十分に寝ているはずなのに日中の眠気が続く場合、それは睡眠時無呼吸症候群かもしれません。ご家族から「いびきがひどい」「寝ている時に息が止まっている」と指摘されて、初めて気づく方も少なくありません。

睡眠時無呼吸症候群は、放置すると高血圧や心筋梗塞、脳卒中といった深刻な病気のリスクを高めます。しかし適切な検査と治療を受ければ、症状は大きく改善できる病気です。

当院は野々市市にあり、お隣の金沢市や白山市をはじめ、能美市、小松市、加賀市などからも多くの方がご相談に来られています。睡眠の質でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

この記事のポイント

  • 睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気で、日中の眠気や集中力低下を引き起こします。
  • 放置すると高血圧、心筋梗塞、脳卒中などのリスクが2〜3倍に高まります。
  • 簡易検査は自宅で、精密検査は医療機関で受けられ、重症度に応じた治療法があります。
  • CPAP療法や生活習慣の改善により、多くの患者様が症状の改善を実感されています。
  • 当院では、野々市市・金沢市・白山市をはじめ、広い地域から気軽に相談できる体制を整えています。

ご不安な点やご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。ご予約はこちらからお進みいただけます。

WEB予約はこちら 電話予約:076-259-0378

目次

睡眠時無呼吸症候群とは?どんな病気なのか

睡眠時無呼吸症候群(SAS: Sleep Apnea Syndrome)は、眠っている間に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりする病気です。医学的には、10秒以上呼吸が停止する状態を「無呼吸」、呼吸が弱くなる状態を「低呼吸」と呼びます。

これらが一晩に何十回、重症の方では100回以上も繰り返されます。そのたびに脳が覚醒するため、睡眠が分断され、深い眠りが得られなくなってしまいます。

日本では、潜在的な患者数は300万人以上とも言われており、決して珍しい病気ではありません。しかし、ご自身では気づきにくく、適切な診断を受けていない方が多いのが現状です。日本呼吸器学会のガイドラインでも、早期発見と適切な治療の重要性が強調されています。

睡眠時無呼吸症候群の2つのタイプ

睡眠時無呼吸症候群には、大きく分けて2つのタイプがあります。最も多いのが「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」で、全体の約9割を占めます。これは、喉の周りの筋肉が緩んで気道が塞がることで起こります。

もう一つは「中枢性睡眠時無呼吸症候群」で、脳からの呼吸指令が一時的に止まることで生じます。こちらは心不全などの病気に伴って起こることが多いタイプです。

睡眠時無呼吸症候群の主な症状

睡眠時無呼吸症候群の症状は、夜間の症状と日中の症状に分けられます。ご自身では気づきにくいため、ご家族からの指摘がきっかけとなることも多い病気です。

夜間の症状

最も典型的なのは、大きないびきです。しかし、いびきをかく方すべてが睡眠時無呼吸症候群というわけではありません。いびきが一時的に止まり、その後突然大きないびきをかくのが特徴です。

ご家族から「寝ている時に息が止まっている」と指摘されたり、息苦しさで夜中に目が覚めたりすることもあります。何度もトイレに起きる、寝汗をかく、といった症状も見られます。

日中の症状

日中の強い眠気は、睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状です。会議中や運転中に眠くなる、テレビを見ているとすぐに寝てしまう、といった状況が続く場合は要注意です。

また、集中力や記憶力の低下、朝起きた時の頭痛やだるさ、口の渇きなども、よく見られる症状です。こうした症状により、仕事や日常生活に支障をきたす方も少なくありません。

放置するとどうなる?合併症のリスク

睡眠時無呼吸症候群を放置すると、さまざまな健康リスクが高まります。単なる睡眠の質の問題ではなく、命に関わる病気につながる可能性があるのです。

高血圧との深い関係

睡眠時無呼吸症候群の患者様の約半数が高血圧を合併しています。無呼吸により血液中の酸素濃度が低下すると、心臓や血管に大きな負担がかかります。特に早朝の血圧上昇が特徴的で、薬でコントロールしにくい高血圧の原因となることもあります。

厚生労働省の調査でも、睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病の関連が指摘されており、適切な治療の重要性が示されています。

心筋梗塞・脳卒中のリスク

睡眠時無呼吸症候群がある方は、ない方と比べて心筋梗塞のリスクが約3倍、脳卒中のリスクが約4倍に高まるというデータがあります。これは、繰り返される低酸素状態が血管を傷つけ、動脈硬化を進行させるためです。

夜間の突然死のリスクも高まることが知られており、決して軽視できない病気です。金沢市や白山市からお越しの患者様の中にも、健診での指摘をきっかけに受診され、早期に治療を開始できた方が多くいらっしゃいます。

交通事故のリスク

日中の強い眠気により、居眠り運転による交通事故のリスクが一般の方の約7倍に高まると言われています。ご自身だけでなく、周囲の方の安全にも関わる重大な問題です。

睡眠時無呼吸症候群の検査方法と流れ

睡眠時無呼吸症候群の診断には、まず問診で症状や生活習慣を詳しく伺います。その上で、必要に応じて検査を進めていきます。

簡易検査(自宅でできる検査)

最初に行うのが簡易検査です。小型の検査機器をご自宅にお持ち帰りいただき、寝る前に指や鼻にセンサーを装着して、普段通りお休みいただきます。

この検査では、血液中の酸素濃度や呼吸の状態、いびきの有無などを記録します。痛みは全くなく、普段の睡眠状態で検査できるのがメリットです。検査機器を返却いただいた後、データを解析して結果をお伝えします。

精密検査(PSG検査)

簡易検査で睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合や、より詳しい評価が必要な場合は、精密検査をご案内します。これは終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)と呼ばれるもので、医療機関に一晩入院して行う検査です。

脳波、心電図、呼吸状態、筋肉の動き、酸素濃度など、睡眠に関するさまざまなデータを総合的に記録します。この検査により、無呼吸の回数や重症度、睡眠の質を正確に評価できます。

当院での検査の流れ

当院では、まず問診と診察を行い、必要に応じて簡易検査をご案内します。簡易検査の結果、さらに詳しい評価が必要な場合は、連携する医療機関での精密検査をご紹介することも可能です。

検査結果に基づき、患者様一人ひとりに最適な治療方針をご提案いたします。野々市市、金沢市、白山市、そして能美市や小松市からもアクセスしやすい立地ですので、継続的な通院にも便利です。

睡眠の質でお悩みの方、まずはお気軽にご相談ください。

WEB予約はこちら 電話予約:076-259-0378

治療方法:CPAP療法と生活習慣の改善

睡眠時無呼吸症候群の治療は、重症度や原因によって異なります。最も効果的で広く用いられているのがCPAP療法ですが、軽症の場合は生活習慣の改善だけでも症状が改善することがあります。

CPAP(シーパップ)療法

CPAPは、中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群に対する標準的な治療法です。鼻にマスクを装着し、空気を送り込むことで気道を開いた状態に保ちます。

最初は違和感があるかもしれませんが、多くの患者様が数日から1週間程度で慣れていきます。治療を始めると、驚くほど日中の眠気が改善し、「朝の目覚めがすっきりした」「仕事に集中できるようになった」といったお声をよくいただきます。

CPAP療法は、無呼吸の回数を劇的に減らし、長期的には心血管系の合併症リスクも低下させることが分かっています。定期的な通院で、機器の調整や効果の確認を行いながら、継続していくことが大切です。

生活習慣の改善

肥満は睡眠時無呼吸症候群の大きな原因の一つです。体重を5〜10%減らすだけでも、症状が大きく改善することがあります。バランスの良い食事と適度な運動を心がけましょう。

お酒は喉の筋肉を緩ませ、無呼吸を悪化させます。特に寝る前の飲酒は控えることをお勧めします。また、仰向けで寝ると気道が塞がりやすくなるため、横向きで寝る工夫も有効です。

その他の治療法

軽症の方や、CPAP療法が難しい方には、マウスピース(口腔内装置)による治療もあります。これは下あごを前に出すことで気道を広げる装置で、歯科と連携して作成します。

扁桃腺が大きいなど、構造的な問題が原因の場合は、手術が検討されることもあります。患者様の状態に応じて、最適な治療法をご提案いたします。

検査・治療にかかる費用について

睡眠時無呼吸症候群の検査や治療は、多くが保険適用となります。具体的な費用の目安は以下の通りです。

項目 保険適用時の自己負担額(3割負担の場合)
初診・問診 約1,000〜2,000円
簡易検査(自宅検査) 約3,000円
精密検査(PSG検査) 約10,000〜15,000円
CPAP療法(月額) 約5,000円

CPAP療法を継続する場合、月に一度の通院が必要となり、診察料と機器のレンタル料を合わせて月額約5,000円(3割負担)が目安です。初回は機器の設定料が加わるため、やや高くなります。

費用について詳しく知りたい方や、ご不安な点がある方は、診察時に遠慮なくお尋ねください。患者様の状況に応じて、丁寧にご説明いたします。

よくあるご質問

Q1. いびきをかく人は全員、睡眠時無呼吸症候群なのですか?

いいえ、そうではありません。いびきをかく方全員が睡眠時無呼吸症候群というわけではなく、単純ないびきの場合もあります。ただし、大きないびきが突然止まり、その後また大きないびきをかく、というパターンが見られる場合や、日中に強い眠気がある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。ご心配な場合は、一度検査を受けられることをお勧めします。

Q2. CPAP療法は一生続けなければいけないのですか?

CPAP療法の継続期間は、患者様の状態によって異なります。肥満が原因の場合、体重を減らすことで症状が改善し、CPAP療法が不要になることもあります。一方、構造的な問題や加齢による変化が原因の場合は、長期的な使用が必要となることが多いです。定期的な検査で状態を評価しながら、治療方針を見直していきます。

Q3. 検査は痛くないですか?入院が必要ですか?

最初に行う簡易検査は、ご自宅で寝る前にセンサーを装着するだけですので、痛みは全くありません。入院も不要です。より詳しい精密検査(PSG検査)が必要な場合は、医療機関での一泊入院が必要となりますが、この検査も痛みはありません。普段通りお休みいただくだけですので、ご安心ください。

Q4. 女性でも睡眠時無呼吸症候群になりますか?

はい、女性の方も睡眠時無呼吸症候群になります。特に閉経後の女性は、ホルモンバランスの変化により発症リスクが高まります。女性の場合、男性に比べて症状が分かりにくく、疲労感や不眠として現れることもあります。日中の眠気や疲れが続く場合は、ぜひご相談ください。当院では女性の患者様も多く受診されています。

Q5. 保険は適用されますか?

はい、睡眠時無呼吸症候群の検査と治療の多くは保険適用となります。簡易検査、精密検査、CPAP療法、いずれも健康保険が適用されます。ただし、CPAP療法を保険適用で継続するためには、月に一度の通院が必要となります。費用について詳しくは、診察時にご説明いたします。

野々市市・金沢市・白山市で睡眠時無呼吸症候群をご検討中の方へ

睡眠時無呼吸症候群は、日中の眠気や疲労感だけでなく、放置すると高血圧、心筋梗塞、脳卒中といった深刻な合併症のリスクを高める病気です。しかし、適切な検査と治療を受けることで、症状は大きく改善できます。

「いびきがひどい」「日中眠くて仕方がない」「寝ても疲れが取れない」そんなお悩みがある方は、一人で抱え込まず、専門医にご相談ください。当院では、問診から検査、治療まで、一貫してサポートいたします。

当院は野々市市にあり、金沢市や白山市からもアクセスしやすい立地です。能美市、小松市、加賀市など、より広い地域から睡眠の質でお悩みの方がご相談に来られています。生活習慣病との関連も含め、総合的な診療を行っておりますので、安心してご相談いただけます。

睡眠の質を改善し、健やかな毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。どうぞお気軽にお問い合わせください。

ご予約を希望される方は、こちらからお進みください。

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当院の健康診断について

睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病と関連が深い疾患です。高血圧や糖尿病など総合的な健康チェックをお考えの方におすすめです。


参考文献

著者・監修者情報

中村 文保|医療法人社団心匡会 理事長
総合内科専門医/消化器内視鏡専門医/消化器病専門医/肝臓専門医。内視鏡を核に苦痛の少ない検査と分かりやすい診療を実践、野々市市・金沢市・白山市をはじめ、南加賀全域の地域医療に注力。

公開日:2025-11-14 / 最終更新日:2025-11-14

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